毎日骨太な意欲で機器のメンテナンスや業務効率の向上に励んでいます

乳製品の製造ライン管理を担当
私の職場は、牛乳をはじめとする乳製品の製造ライン。原材料や機能が異なる数種類の小売り用紙パック製品を製造しています。
早番と遅番の2交代制の現場で、製造機器の立ち上げや製造終了時の作業のほか、製品に応じた設定の切り替え操作なども担当。機器の定期的なメンテナンスや、トラブル時の調整と復旧作業を担当することもあります。
全て私1人で行うわけではないですが“基本的に自分たちの職場で改善していこう”というスタンスで、周囲と協力しながら進めています。
私が担当している乳製品
業務では、紙パックの成型状態や、賞味期限の印字状態などもチェックします。例えば印字にエラーがある製品は、専用の画像認識装置によって振り分けられるため、印字装置の調整を行います。また、充填機に不具合が生じると、牛乳パックが正しい形状にならないケースもあるので、充填機の設定変更やメンテナンスも行っています。機器の調整はミリ単位。器用さやセンスが求められる作業のため、経験を重ねながら対応力を磨いている段階です。

印字や成型でエラーが出たら、まずは自分の目で見て確認した上で設定変更を行います。

東京農大の設備が非常に実践的だったと卒業後に実感
食品メーカーに勤めることは、高校時代から思い描いていた姿です。純粋に「食べものが好き」という気持ちが原点にあり、そこから「食品の勉強がしたい」と農学部に進学しました。興味のある食品関連の授業を主体的に選び、思う存分に学べる環境のもと、実習でピクルスやソーセージの製造をしたことも良き思い出です。
在学中は食品の機能性をテーマとする研究室に所属。卒業研究では、抗酸化作用をはじめとするリンゴの皮の機能特性に着目し、13品種の皮の比較分析を行いました。研究室では、食品メーカーに就職した卒業生から話を聞ける機会も多く、将来の仕事内容をイメージできるようになりました。想像していた研究開発職や商品企画職だけではなく、製造ラインの現場に立つ製造職のやりがいを聞くこともでき、自分が思い描くビジョンに近いと感じました。おかげでモチベーションが途切れることもなく、就職活動でも初志貫徹で食品業界にアプローチしました。
また、厚木キャンパスの農産物加工室や畜産物加工室で実習を行った際には、初めて入室時のエアシャワーを体験しました。当時は言われるがまま、なにげなく通過しましたが、現在の職場にも同様のエアシャワーが設置されており、東京農大の施設がとても実践的につくられていたのだと卒業後に認識できました。ほかにも、在学中は食品加工に関する法令や、衛生管理の大切さを学び、HACCPに関する基礎知識も習得。予備知識があったことで、入社後の研修や実際の業務ではスムーズに理解を深められました。
なお、在学中のアルバイトでは、厳格に品質管理を行うファストフード店でリーダーを任された経験がありました。緻密なオペレーションのもと、手順通り正確に効率よく作業を進める大切さは、現在の製造ラインでも同じこと。学内外での多様な経験が、今に活かされていると感じています。

電子化や自動化、効率化に貢献したい
現在は、製造業務を中心に幅広い業務に挑戦させていただいており、成長につながる恵まれた環境だと感じています。品質管理に関するノウハウが豊富な上司や、機器に詳しい先輩などに指導していただく場面もまだまだ多いですが、様々なプロフェッショナルに教わりながら、一歩ずつ着実にオールラウンドなスキルを持つ人材に近づきたいと思っています。一つの業務に特化したスペシャリストを目指す道もありますが、製造プロセス全般に精通していることも強みになると考え、当面は幅広く知識や技術を身につけていく覚悟です。
一方で、紙ベースの製造日報を電子化するなど、デジタル化を駆使して職場の業務効率を向上させるといったDXの取り組みも進めています。そこはデザイン農学科の卒業生としての腕の見せ所。新たな職場のカタチをデザインして、電子化や自動化、効率化に貢献していきたいと考えています。
Profile
佐藤 稀良蘭
雪印メグミルク株式会社
野田工場 製造課
2023年3月 農学部 デザイン農学科卒業
茨城県 県立 土浦第二高等学校出身