2022.12

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東京農大SDGsコンテストを開催しました

 2022年12月10日(土)に、東京農業大学が主催する「第1回 東京農大SDGsコンテスト」の最終審査を行いました。同コンテストは、SDGsの17の目標と、東京農業大学が掲げる「学びのキーワード」から、地域社会をより良くするために高校生ができること、取り組んでいることを競うコンテストです。会場となった世田谷キャンパス横井講堂には、全国75の高校から応募のあった384作品から選ばれた5作品をプレゼンテーションする高校生たちが集まり、1人5分間のプレゼンテーションを行い、厳正な審査によって最優秀賞1人、優秀賞2人、特別賞2人が選ばれました。

結果発表

最優秀賞

「『SDGs2飢餓をゼロに』へ向けて私達にできることーザンビア共和国の子たちへの食料支援―」  

仲村拓真さん(新潟・県立佐渡総合高等学校2年)

 

 SDGsの「飢餓をゼロに」を目指す活動について発表。授業でザンビアのストリートキッズの写真を見たことをきっかけに、高校で農業を学ぶ立場からの支援を考えた。自分たちで栽培した現地の食材・ネリカ米を送るだけでなく、孤児院でネリカ米を栽培して自活できるようにと、栽培マニュアルも一緒に寄贈した。

優秀賞

「食品廃棄物を利用した持続可能な畜産経営の実践」

岩村みのりさん(熊本・県立熊本農業高校2年)

 

 「つくる責任、つかう責任」で食品ロス削減を目的した、エコフィード(従来廃棄処分となっていた食品を利用した家畜に与える飼料)の研究によって、食品廃棄物の削減だけでなく、食品企業の経費の削減、畜産農家の飼料費削減にも結びつく画期的な実践研究。

「二子里芋と毬花を使用した長期保存可能ソーセージで農家さんの力に!」

阿部悠さん(岩手・県立花巻農業高校3年)

 

 高校のソーセージ研究班に所属。SDGsの9番目の目標「産業と技術革新の基盤を作ろう」に着目し、ソーセージを長期保存するために必要な食材として毬花(ホップ)にたどり着いた。同時に、地元・岩手県北上市の特産品、二子里芋を使用することで、規格外や廃棄食材を有効活用したソーセージの商品化を目指した内容について発表した。

特別賞

「ミニトマト生産、販売における食品ロス低減への取り組み」

池嵜亮太郎さん(愛知・県立安城農林高校1年)

 

 「つくる責任、つかう責任」に着目。高校の実習で、ミニトマト生産と販売を行っているが、約3割のミニトマトが破棄処分になるという。その食品ロス削減に取り組んだ体験を発表。規格外品を大量に使ったハヤシライス「トマシライス」を飲食店と共同開発するなど、実践的に活動した。

「東京農業大学と学ぶフードサイクル」

杉山大樹さん(東京・私立武蔵高校2年)

 

 「質の高い教育」を選択。環境保護活動のプロジェクトを幼稚園から高校まで行っているバリ島のグリーンスクールを訪問した杉山さんは、「心の底から理解する学び」の必要性に気づいたという。この経験から、大学の特性を活かし、食の大切さを学ぶ機会のない都会の生徒を集め、毎週末、食のサイクルを実体験しようというプログラムを提案。